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![]() 半分がなくなっているケヤキ 大きなこぶがある.まるで隣に岩石があるようだ
![]() 鉄パイプで支えられている
![]() ![]() 都内最大のケヤキ.太い枝がたくさんある
![]() 太い幹は、空からふみ込んできた大きな足に見える 2001.6.16 東京都練馬区 |
白山神社の大ケヤキ大江戸線の豊島園駅から歩いて5分ぐらいの場所に白山神社はある。 とてつもなく大きな木が目にはいる。よく見てみると2本の大木が葉をたくさん付けていた。 上部の幹は欠損しているものの太い枝が鉄のパイプに支えられて保たれていた。
1本は東京都で一番大きなケヤキである。階段の上にある、もう1本は根回りに大きなコブがあり、 一見もの凄く太い幹に感じられるが、その反対側はもうなくなって、 バランスをくずした木を助けるように鉄パイプ数本で支えられていた。
これは5年まえに根が浮いて倒れそうになったが、近所の人々の訴えに区役所がこたえ、 2年超しの大手術がほどこされた(東京巨樹探訪 1994)。巨樹になると傷みが激しく、外科手術が施されることが多い。 外科手術により木は延命され、今ここにいる自分が見ることができるのである。
厚木の飯山温泉の近くに白山(偶然に同じ名前だが)という山がある。 その頂上に大きな木があった。幹に大人2人くらい入れる空洞があり、頂上に着くと必ずそこに入って木になった気分を味わっていた。 しかし、10年くらい前に落雷にあい、木には大きな亀裂が入り、多く部分が焼けてしまった。 その後しだいに勢いを失い、2年前に行った時は、枯れた大きな切り株だけが残されていた。
その光景を見たとき、不思議な感覚に襲われた。何百年もの長い間を生き続けてきた木と、何十年しか生きていない自分との、 時間の巡り合わせ、その偶然さ。生物は、いつかは、すべて地に帰る。 大きな木にしても同じことで、変わらず永遠に、どしっと構えていてくれるような存在にも、厳格に掟は守られる。
目の前にある大きなケヤキも同じ運命にあるのだが、鉄パイプによって支えられている。 人の手によって守られているのである。東京に暮らすようになってから、何本もの大木が切り倒されるのを見た。 その後には木より高い大きな建物が建てられ、平然と切り株も片づけられていた。 切り倒された大木も、後何百年もすれば同じような大木になったろうに。 人は長い時間を想像することが出来ないのか。 守られている木と切り倒される木、その違いはなんなのだろうか? いずれにしても人が関わっている。
練馬区登録天然文化物
国指定天然記念物
練馬白山神社の大ケヤキ
白山神社は、練馬宿の氏神で伊邪那美命(いざなみのみこと)をまつり、 平安時代に建てられたと伝えられています。
社(やしろ)の境内の大欅(おおけやき)は、現在は2本になってしまいましたが、 いい伝えによると永保3年(1083)に、源義家が奥州征伐に下る時、 この社に戦勝を祈願して、奉納した苗の一部であると伝えられています。
1本は目通り10メートルほど、今1本は7メートル余りあり、 高さはともに、25メートルぐらいで、樹齢は7、8百年を経ているといわれます(林学博士 本多静六氏の鑑定)。 昭和15年(1940)には天然記念物として国の指定を受けました。
なおこの付近から、弘安4年(1281)などの板碑が多く発掘されていることによって、 鎌倉時代には、この神社の周辺に、集落が発達していたことが考えられます。
平成元年3月
練馬区教育委員会
